テスラ、宏光Mini EVから読み解く
『変化する価値の作り方』セミナー
~売りたいクルマから、買いたいモノへ~
開催要旨:我が国の製造業の競争力は「技術立国」と言われてきたように、革新的な技術力や品質管理能力、そして、生産技術力によって支えられてきました。
しかし、近年、米国を中心としたIT企業による異業種への参入によって、既存の産業構造や勢力図が大きく変化する「破壊的なイノベーション」が様々な分野で起こってきています。
これは、消費者ニーズが多様化し、価値の源泉が機能やスペックといった製品そのものから、それを接点として展開される「サービス」や「ソリューション」へと価値が変化し「何をつくるか」というより消費者に「どんな価値を提供するか」がより重要になってきているからです。
このような背景のもと、世界で販売数を伸ばしている「テスラと宏光Mini EV」を例に取り上げ、作り手側の視点から、買い手への価値提供の重要性についての意識改革に繋がる場を提供したいと考え、
標記セミナーを開催することといたしました。
OUTLINE
2022年3月25日(金) 10:00-12:00
5,500円(税込)
ZOOMによるオンライン配信
- ・車メーカーの方々
- ・新規事業開発やイノベーション創出を担当されている方
- ・新しい発想や考え方に触れたい方
- ・社会課題とその解決に関心がある方
PROGRAM
10:00-11:00 |
①「テスラ流、価値のつくり方:日本にはまだ伝わらない本質と驚きの最新動向」
カーネギー国際平和財団シニアフェロー |
11:00-11:20 |
②「五菱『宏光Mini EV』の究極の顧客中心設計と断捨離の勇気から学ぶ価値づくり」中国製の45万円EV」と聞けば、「安かろう悪かろう」と予想される方も多いのではないでしょうか?正直、私も実際に実車を見て、乗ってみるまでは、そんな印象でした。 しかし、実際に触れてみた宏光Mini EVは、シャープなマーケティングと、勇気ある断捨離設計で顧客提供価値の最大化を狙った戦略的なクルマだったのです。 本講演では、45万円EVの価値づくりについて、みなさまと共有できればと思います。 鈴木 万治氏 スズキマンジ事務所 代表 |
11:20-12:00 |
講師対談(講演のQ&A含) |
講師
櫛田 健児氏
カーネギー国際平和財団シニアフェロー
カーネギー国際平和財団シニアフェローで日本プログラムディレクター。シリコンバレーと日本を結ぶJapan Silicon Valley Innovation Initiative@Carnegieプロジェクトリーダー。キヤノングローバル戦略研究所インターナショナルリサーチフェロー。東京財団政策研究所上席研究員。1978年生まれ、日本育ち。 スタンフォード大学卒、経済学、東アジア研究専攻。カリフォルニア大学バークレー博士号修了。スタンフォード大学アジア太平洋研究所でポスドク修了後、2011年から2022年までスタンフォード大学アジア太平洋研究所日本プログラムリサーチスカラーを務めた 。詳しくはwww.kenjikushida.orgに記載。
鈴木 万治氏
スズキマンジ事務所 代表
1986年、日本電装株式会社(現株式会社デンソー)に入社。宇宙機器開発、R&D、CAE、モデルベース開発、EMC、故障診断など、ほぼ4年毎に異分野の全社プロジェクトを担当。R&Dからアフターマーケットまでの全ての開発のライフサイクル、またメカ・エレ・ソフトの各分野の実践経験、スキルと人脈を持つ。2004年にCMUとINSEADでビジネスの基礎を学ぶ。2017年から2020年までSilicon Valley Innovation CenterのVice President, Innovationに就任。2018年からは、シリコンバレーと中国の両睨みのため、電装中国投有限公司の新推事部理も兼任。2020年7月に本社に帰任。2021年1月、59歳の誕生日に、デンソーの枠外でも価値提供を可能とすべく「スズキマンジ事務所」を開業。価値創造の伴走者。