中国のOMOスーパーマーケット
「盒馬鮮生(HEMA)」の最先端のユーザ体験
〜オンラインとオフラインを分けるのは無意味だ〜 その2
ポイント② これはオンライン?オフライン?痒いところに手が届くシームレスなお買い物体験
実際に店舗で買い物をする時はどうだろうか。
商品棚のバーコードをスキャンすると、商品情報が出てくる。単なる商品特徴だけではなく、商品の産地や政府の許認可証書など、出てくる情報は様々だ。
また商品によっては、いつどのタイミングでどこに運ばれたかという配送情報や、生産地・生産者、市政府などが発行している産地証明書なども確認できる。「トレーサビリティ」と言われるものだ。
意識の高い層は、食の安全性を気にしている人も多い。そのようなユーザにとっては嬉しい情報だ。
また、ユーザ目線で嬉しい機能として、ある商品を見ているとその下に、その商品を使ったおすすめレシピが表示される、というものがある。
そのレシピをタップすると、そこからレシピ完成に必要な商品をアプリ上の買い物カゴに入れることもできる。
欲しい商品を次々にスキャンしてアプリ上の買い物かごに入れ、そのままオンライン決済すれば、注文が完了する。先述の通り、時間指定をして自分の都合の良い時間に自宅までデリバリーしてもらえるのでとても楽だ。
買い物した後、次の用事があるためにアイスなどの溶けにくいものを買うのを断念したり、重いものを買って持ち歩くのが苦痛になってしまう体験は誰しもがあるだろう。
盒馬で買い物をすれば、そんなことはなくなる。店舗に来て商品を選んで注文し、帰るときは手ぶらで良いのだ。
(ちなみに今この場で自分で持ち帰りたい商品は、セルフレジで決済を行うことになる。)
オフライン(店舗)にいながら、オンライン(スマホアプリ)を大活用して買い物が完結している。
これは「オンラインで買い物をした」と言うのだろうか。それとも店舗に来たから「オフラインでの買い物」なのだろうか。
そんな議論は無意味。ただそこにあるのは「便利」で「心地よいユーザ体験」なのである。