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中国のOMOスーパーマーケット
「盒馬鮮生(HEMA)」の最先端のユーザ体験
〜オンラインとオフラインを分けるのは無意味だ〜 その4

都市から地方に拡大しつつある盒馬

アリババのスーパーマーケット盒馬鮮生の魅力や、OMOのイメージが少しでもお持ちいただけただろうか。

アプリから注文し最短30分配送が便利で使い始めた客も、ふとしたタイミングで店舗に行くと、楽しい体験ができ、アプリで買っている時には目を向けなかった新たな商品に出会える。
楽しい体験ができることがわかると、またふと立ち寄りたくなる。リアル店舗に行っても注文はアプリからして配送してもらえば良いので楽だ。たまに行く店舗はショールーム的な役割を果たし、更なる魅力づけをしているというわけだ。

盒馬鮮生は「30分ですぐ届く」という最初の体験価値を軸に、リアルまで拡張しユーザの生活を豊かにしていると言えるだろう。

現在、盒馬鮮生は新規出店数を抑えている。
現在の業態は店舗面積が大きく、また比較的食の安全や新鮮さへの意識が高い層をターゲットとしたもので、言うなれば「大都市向け」だったと言える。
その層へ向けた出店はほぼされ尽くしたという見方が一般的だ。

代わりに、アリババは今までとは違う形態の盒馬店舗の展開を始め、大都市から郊外への進出にも注力している。
代表的なものは以下の3種類である。
● コンビニ型でオフィス街で働く人をターゲットにした「盒馬F2」
● ローカル色強めで「出来たての販売」に注力した「盒馬菜市」
● 大都市の郊外や中都市向けの小規模店舗「盒馬mini」

▲ 上海の盒馬菜市

中国では新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年1Qであるが、人々が外出をしなくなったことで盒馬のオンライン注文数は前年同期比220%増と急増。またオンライン販売の手段を持たない多数の店舗が生鮮市場から撤退し街中に多数の空店舗が出たことで、盒馬が新店舗を進出させる場所の選定も進んだ。

盒馬の侯CEOの願いは、盒馬に「自己変革を怠らない業界リーダー」というイメージを定着させることだという。
今後も攻め続ける盒馬の動向に注目だ。

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