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【#24:イノベーションの機会】~技術者こそ経営者を目指せ!~ イノベーションリーダーが知っておきたい30のチャート

日本能率協会の上席アドバイザーエグゼクティブフェローの五十嵐氏による本連載コラム。
今回のコラムから連載の最終章に入ります。今回は、非連続の成長を生むイノベーションの源泉である技術者の存在についてお話しします。

イノベーションを実現する要点を考えてみましょう。

イノベーションは、技術のバリューチェーンのどこからでも生まれる

ドラッカーの提起した7つのイノベーションの機会を、

  • 分析対応・カイゼン型
  • 分析対応型
  • マーケティング型
  • 事業環境変化起点型
  • 着想転換型
  • 技術起点の事業化型
  • という6つに再分類したのがこちらの図です。

    Chart24:イノベーションの機会

    図では、それぞれの提起が連続的成長、非連続成長のいずれに繋がるのかについても考察してあります。

    非連続成長につながるイノベーションには技術者の存在が欠かせない

    ドラッガーの提起した4、5、7は研究開発と技術開発に紐づく新しい視点が必要であり、技術者の関与が不可欠です。
    つまり、非連続成長には特に技術の視点、技術者の関与が重要であるとも言えます。

    イノベーションの実現=事業の成功

    イノベーションを新しい発見と誤解している人が多くいます。新しい発明・発見は『インベンション』であり、イノベーションの重要な要素ではありますが、『イノベーション』ではありません。
    イノベーションを実現したということは新しい事業を成功させることであり、『イノベーションの実現=利益を生むこと』と考えることができます。
    ポイントとして、
     ◎新たな価値を提供する利益事業が創出する
     ◎事業規模、収益が飛躍的に拡大する
    ということを押さえておきましょう。

    五十嵐氏への社内研修・登壇等のご依頼はこちらのリンクからお受けしております
    https://mono-solution.com/form/contact.html

    五十嵐 弘司
    1980年に味の素(株)入社、バイオ精製工程のプロセス開発に従事。1998年からアメリカ味の素(株)アイオワ工場長、技術開発センター長を経て上席副社長。2009年、味の素(株)執行役員経営企画部長、その後、取締役常務執行役員、取締役専務執行役員に就任。
    中期経営計画の策定、M&Aの実務実行など、味の素(株)で経営の中枢を担う。また、技術統括・情報統括として、イノベーションの実現、グローバル展開、ICT活用やデジタル化を推進した。
    現在、一般社団法人日本能率協会上席アドバイザー エクゼクティブフェロー、公益社団法人企業情報化協会上席顧問 エクゼクティブアドバイザー等を歴任し、日本産業界の再成長にむけ取組み中。
    「競争優位を実現する成長戦略と経営基盤」ほか、企業経営に関わる多数の講演実績がある。著書「技術者よ、経営トップを目指せ!」(2019年11月、日経BP)を出版。

    近日公開予定のChart(各記事公開後にリンクが貼られます)

    Chart24:イノベーションの機会(本コラム)
    Chart25:イノベーション実現の取組み方①
    Chart26:イノベーション実現の取組み方②
    Chart27:IoTとデジタルビジネス
    Chart28:デジタルビジネスの成熟度とGAFAのポジション
    Chart29:競争優位を実現する日本企業の取組み方
    Chart30:CTO機能の再定義

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