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「R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム」
参加者インタビュー
株式会社明治 神野暢子氏

2023年から2024年にかけて開催された「第18期 R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム」には、多くの企業の技術者にご参加いただきました。全6回のフォーラムの中では、「イノベーションを起こすリーダーシップ」をテーマに、様々な講演者の方を迎え、活発な議論が交わされました。 参加者である株式会社明治 神野(じんの)暢子 様に、この研修に参加した感想を伺いました。インタビュアーは日本能率協会の森宮が務めました。

株式会社明治 神野暢子氏

「業種が違っても、同じ悩みを持っている」

――― 「R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム」に参加することになった時の心境はいかがでしたでしょうか?

「会社から期待してもらってるんだな」と思いました。上司の方から、背中を教えてもらって参加することになったのですが、貴重な体験をすることができましたので、会社には非常に感謝しています。

フォーラムの内容を確認したとき、「異業種の方との交流ができる」と知り、その点に興味を持ちました。これまでは異業種の方と関わることはあまりなかったので、全く違う業界の同年代の方と話せるということで楽しみにしていました。

ただ、どのようなことをするのかわかりませんでしたので、不安ではありました。通常の業務と並行しておこないますので、「最後までやり切れるのだろうか」と心配でした。

――― 参加初日はいかがでしたか?

とても緊張していました。私はリーダー職ではありませんが、他の参加者はグループ長クラスの方が多く参加されていましたので、緊張したのだと思います。年代的には私と近い方が多いなと感じました。

――― 他の参加者の印象は?

「熱い人が多い」という印象でした。「明確な目標を持って参加している」という感じの方が多かったです。

――― 他の参加者との議論はいかがでしたか?

お話してみると、私と同じことで悩んでいることがわかりました。「業種が違っても、同じ悩みを持っているんだ」と思いました。もちろん、社外の方にはお話できないことがあるのですが、お互いの悩みを話し合って、どのようにしたら良いか、本音で話し合うことができたのは、非常に学びになりました。

「意志を持つことの重要性を学ぶ」

――― 参加して、特に印象に残っていることはありますか?

グループ長として管理職の仕事をされている方は、私とは違う次元で悩んでいることを知ることができました。「どのようにすれば、その業務を遂行してもらえるか」など、マネジメントの悩みを具体的にお聞きすることができました。

私の場合、もしその人がその仕事に取り組んでもらえないのであれば、自分でやれば良いと考えるのですが、管理職の方はそういうわけにはいきません。そのような管理職の大変さを考えることはこれまでなかったのですが、「意外と悩んでいるんだな」と知ることができました。「もしかしたら、自分の上司も同じように悩んでるのかな?」とも思いました。

――― 講義で印象に残っていることはありますか?

どの講師の方のお話も印象に残っていますが、一番印象に残ってるのが、第3回目講師の竹林先生の講義です。「will(意志)」についてお話しいただきましたが、まさに私に足りないところだと思いました。意志を持って行動を起こすことができていないということに気づかされました。

まず自分が本当にやりたいって思っていないと、相手にも伝わらないし、共感してもらえません。プロジェクトもうまくいかないでしょう。人を巻き込めるだけの強い「will」を持つようにしていきたいと思いました。

――― 職場に戻られて、「will」を持って仕事に臨むことができるようになりましたか?

まだ、しっかりとできてないのが正直なところです。ただ、そのような覚悟を持って、仕事に取り組んでいくべきだという意識を持つようにはなったと思います。仕事の方法も今後は変えていこうとは思っています。まだまだ、道半ばですが、「優れた能力を持つ方がいらっしゃるんだな」と思いました。今後は外部の方と連携することも模索していきたいと思っています。

「参加者からのフィードバックで自己を見つめ直す」

――― このフォーラムでは、自社のCTOに対してインタビューをおこないます。インタビューはいかがでしたか?

「優れた能力を持つ方がいらっしゃるんだな」と思いました。研修メンバーのCTOインタビュー報告を聞いて、その分野で秀でた方がCTOになっているということがよくわかりました。意外と自分の会社は、自由度が高いことがわかりました。色々と自分で推し進めていいんだということがわかりました。やらない理由を見つけてしまいがちですが、そうではなくて、色々とチャレンジして良い会社なのだということがわかりました。

――― 研修を終えて、今後、どのように仕事をしていきたいと思っていらっしゃいますか?

参加者のみなさんから、たくさんのフィードバックをいただいたのですが、その中で「遠慮せずに、もっと強く自分の意見をアピールしても良いのではないか」という意見を言っていただきました。

実は、私は若い頃は、もっと自分の意見を主張するタイプでした。あまり配慮せずにストレートに言うことが多かったのですが、30代になって、あまり衝突するのは良くないのかなと思い、直接的な発言はしないようになりました。当時、その変化に気にかけてくれた同僚もいたのですが、今回、同じことを参加者の方から言っていただきました。もう少し自分の意見を言うようにしても良いかもしれないと思いました。

「近い立場、年代の方と悩みを共有することができる貴重な場」

――― 「R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム」の主催者としては、今後、さらに女性の参加者を増やしていきたいと思っています。現在は、やはり男性の参加者が圧倒的に多い状況です。神野さんは参加して、その点はいかがでしたか?

そうですね、やはり私たちの職種は、まだまだ男性が多いという印象です。今回も男性がほとんどでしたが、それほど気になりませんでした。

とはいえ、私の下の世代では、女性社員が増えてきています。自分が入社した時はもっと女性比率が低い状況でした。弊社の中では、20代、30代は、女性がかなり増えています。結婚して、お子さんもいて、バリバリ仕事もする。そういう方もたくさんいます。今後は、このような研修に参加する女性も増えていくと思います。

――― 最後に、このフォーラムに参加を検討されている方へメッセージをお願いできますか?

自分と近い立場、年代の方と悩みを共有することができる貴重な場だと思います。参加者から、どのようにして解決しているのかを聞くことができて、非常に役に立ちました。講師の方からもリーダーの心得や知識を授けていただけるのも大きいです。

私の場合、参加する上で事前に充分な準備ができていませんでした。参加される方は講義の内容や先生の著作などを事前に勉強して参加されると、さらに研修の効果が大きくなると思います。

株式会社明治 研究本部 ニュートリション開発研究ユニット 
ニュートリション開発2G
神野 暢子 氏

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