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外部環境の変化スピードについて分かりやすものをピックアップしました

イノベーションや新規事業の文脈でプロジェクトや組織をリードしていると、外部環境の目まぐるしい変化から目を背けずにはいられません。

一方、外部環境のめまぐるしい変化や様々な事業が淘汰されている様子をイメージとして伝える事が難しい事があります。多くの方は、外部環境が変化している事はなんとなく分かっているし、そんなこと言われなくても知っていると思っているからこそ、想像以上の変化スピードを実感してもらう事が難しいのではないかと思います。

そこで、今回のコラムは外部環境の劇的な変化を実感できる具体的な事例を4つ紹介します。プレゼン資料作成などの機会にご参考いただけるかなと思っています。

まずは様々な所で目にする時価総額ランキングの変遷です。

様々な講演資料で用いられていますが、ここ10年で時価総額ランキングの上位5社がいわゆるテック系企業に入れ替わっています。

 

(出所)VISUALCAPITALIST,Chart: The Largest Companies by Market Cap Over 15 Years

他にも2019年に更新された1999年から5年おきの変化が分かるチャートはこちら

 

デジタル化の影響や、ビジネスモデルの変化についても広く認識できる変化の示し方の一つではないでしょうか。

また変化スピード+利益シェアの話をすると、携帯の利益シェアの変遷について触れていきます。携帯業界は上位5社で利益を分け合っていた構造がapple 1社が66%の利益シェアを持つ構造へ変化しました。多くの日系企業が携帯事業から撤退したニュースを記憶されている方も多いと思います。先日、JMA主催のCTOフォーラムにて、ある家電メーカーのCTOが携帯事業から撤退した際のくやしさについて語っていたことが印象的でした。

 

 

また最近の利益シェアの推移は下図の通り推移しています。


(出所)Counterpoint,Apple Continues to Lead Global Handset Industry Profit Share

 

最近、モビリティの領域で注目をあつめるキーワードが「CASE」になります。「CASE」とは「Connected:コネクティッド化」「Autonomous:自動運転化」「Shared/Service:シェア/サービス化」「Electric:電動化」の4つの頭文字をとった今後の自動車業界の方向性を指す言葉です。2016年のパリモーターショーで独ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOが発表した中長期戦略の中で提唱した造語です。

「CASE」の普及も創造以上の速さで行われるかもしれない事例が、過去のニューヨークの街の移り変わりになります。まずは写真をご覧ください。

 


(出所)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:EasterParade1900.jpg

(出所)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ave_5_NY_2_fl.bus.jpg

 

写真は共にニューヨークの同じパレードを撮影したものです。上が1900年、下が1913年の写真になります。上の写真では馬車だったものが、下の写真では自動車にとって代わっています。

そして重要な事は、これが13年の変化ではなく、5年間で起きた点です。なぜならばT型フォードが生産開始されたのは1908年だからです。

100年以上前に、たった5年間でこれだけの変化が起きていたという事実は驚きですね。

今後も外部環境の変化量やスピードが分かる資料があれば紹介したいと思っています。

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