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DIDIで配車し会食へ|
「中国は遅れている」は過去の話?上海での1日の生活をウォッチしてみよう その3

DIDIで配車し会食へ

仕事のあとは会食だ。配車アプリのDIDIで白タクを呼ぶ。今や普通のタクシーよりも、DIDIで呼ぶ白タクの方が質が高く安心だ。

DIDIで走行中にユーザ側に表示される画面。
目的地を変更したり、ルートを選択したりもアプリ上から可能

既存のタクシーでは客とドライバーが会うのは「どうせ一回限り」だ。だから雑な運転や、故意の遠回りも発生してしまうこともある。
しかしDIDIでは、DIDI側に運転データやお客さんからの評価データが蓄積される。悪い評価が重なれば、給料が下がったり、運転ができなくなったりする可能性もある。

またDIDIがすごいのは、お客さんからの評価データだけではなく、「DIDIが指定するルート通りに運転したか」「急ブレーキを踏んでいないか」などの客観的な運転データもドライバーの評価の対象になることだ。
DIDIの示すルール通りに頑張れば給料が上がるため、街中にある普通のタクシーとは異なる高いサービス品質を実現できている。

QRコードで注文だからメニューいらず

会食は火鍋だ。ここのお店はテーブルについているQRコードを各自がスマホで読み取り、各自がスマホ上でメニューを選ぶという形式だ。

自分が選択したものだけではなく、同じテーブルの人が何を入れたかが一覧となって表示され、全員がスマホ上でそれを確認できる。
通常、ある程度人数が多い会食では全員がメニューを見ることが難しく、幹事に注文が任されることも多い。
しかし、このように「各自のスマホがメニュー」という状況だと、全員が注文に参加できるだけではなく、何が選択されているかが可視化され注文時に過不足が発生しにくい上に、幹事の注文取りまとめの負担も減り、代わりに全員の注文時の満足度があがる。

スマホの画面。今何が選択されているか、
誰が何を選択しているかがわかる

加えてスマホからタップ一つで注文が完了するため、店員は注文業務を行う必要がない。
このお店では、店員は注文業務ではなく、アクを取ってくれる・鍋を作ってくれるなどの「人だからこそのサービス」に注力していた。

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いかがだろうか。
今回は生活をご紹介するにあたり、わかりやすいよう決済周りの体験を中心にお届けしたが他にもユーザ体験を良くするデジタル活用は数多く紹介する。

特段「ハイテク」ということはない。
テクノロジーを見せびらかすのではなく、「デジタルを使う」が目的化するわけではなく、あくまで「ユーザの体験を良くする」ことを志向したデジタル活用が自然になされているのが中国だ。

次回以降も「ユーザの体験を良くする」中国のデジタル活用の様子を紹介していく。

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