【ビジネスデータ】 進む「働き方改革」管理者は、どのように感じているのか?
月刊情報誌『JMAマネジメント』の連載記事の一部をご案内いたします。
政府が音頭をとって進めている「働き方改革」だが、日々のマネジメントを担う管理者は、どのような意識をもっているのだろうか。日本能率協会(JMA)では、主催する管理者向けセミナー参加者を対象に、「働き方改革の取組みによる変化」「働き方改革の実現のために身につけたいスキル・能力」「働き方改革によって実現したいこと」の3点を聞いた。
「働き方改革の取組みによる変化」では、管理者が「進んでいる」と評価しているのは、「有給休暇の取得奨励」「部下との活発なコミュニケーション」など、有休とコミュニケーションに関するものであった。一方、「進んでいない」と感じているのは、「会議・打ち合わせ時間の短縮」「福利厚生の充実化」「研究・開発・生産・営業への積極的なリソースの投入」など、業務改善や全社的な投資・施策に関することだった。さらに、「働く喜びの実感」「部下のモチベーション向上」「部下への公正な評価」などモチベーションに関するものが「今後の課題」として上位にあげられた。
「働き方改革実現のため、自身が身につけたいスキル・能力」は、人の領域では「コミュニケーション力」が圧倒的多数で、業務の領域では「業務改善・効率化」「マネジメント力」が多かった。
「働き方改革によって実現したいこと」については、「業務改善・生産性向上」「休暇取得」「残業削減」などが上位に並んだ。
「働き方改革」を進めるうえで、管理者の積極的な取り組みやスキル・能力の向上への意欲が、実現の鍵となることだけは間違いないだろう。