初対面でイノベーションを議論してみた
【R&D事務局後記①】
日本能率協会が主催する『R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム』
事務局が開催後に感じたことを共有します。
2019年9月24日、『R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム』参加者26名が、芝公園のJMA研修室に集いました。初顔合わせです。これから半年間一緒に学ぶ仲間です。
緊張の初日にふさわしいのは、ワークショップ ということで、アイデア創出・イノベーション仕組みづくり分野でのプロフェッショナルであるi.lab主宰者の横田幸信さんを講師に招きました。
横田さんのワークショップは、事前に身の回りのいいなと思ったことを、イノベーションに置き換えてアイデア化してみるというシンプルな宿題の共有から始まりました。
こう書くと非常に簡単な作業のようですが、自由に発想してみてごらん、と言われるとかえって身構えてしまったりして…。
初対面の参加メンバーが抽象度の高い機会領域の中で、アイデアを出し合う姿をみて思ったことは、
個性が出るなぁ ということでした。
前提を確認したがる言う人、もくもくとポストイットに書き出す人、笑いを取る人、他者のアイデアに真摯に耳を傾ける人、イラスト表現に注力する人等々。
この初回の時のテーマは「イノベーション実践のためのフレームワーク」でしたが、フレームワークについて学ぶというよりは、自分由来のフレームワークを知る ための機会となりました。
人は知らず知らずの自己規制していたり、思考の上限内で考えていたりしがちです。
先入観ゼロの初対面同志で、「さぁ アイデア出し、どん!」 となった時の、個性あふれるリアクションこそが、このワークショップでの学びのトリガーなんだよな、と感じました。
アイデア出しはいずれ行き詰ります。
参加者の一人が「アイデア出しで煮詰まったらどうすればよいですか」と横田さんに聞きました。
横田さんは「やるしかないです。出さないと死ぬ くらいの気持ちでやってください。」と答えました。
横田さんはそれ以上多くを語りませんでしたが、それくらい考えなくて、イノベーションを起こそうなんてよもや思っていませんよね?と、一刺しされた空気になりました。
この時会場の空気がピリッと一つになりました。そのために集まったんだよな俺/私たち。という雰囲気がこうやって創られるのも、初日の醍醐味であったりします。
「R&Dイノベーションリーダー交流フォーラム」
https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100290