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スタートアップとの関係の構築の仕方|
【講演レポート】スタンフォード大学 櫛田健児氏 その15

本コラムはスタンフォード大学の櫛田先生に講演いただいた内容を15回にわたり掲載しています。

アルゴリズム革命の衝撃とシリコンバレー:ディスラプションを起こし続ける経済圏 ⑮

スタンフォード大学 アジア太平洋研究所リサーチアソシエート
櫛田健児 氏

スタートアップとの関係の構築の仕方

大手企業とスタートアップの関係の構築についてお話しいたします。

妥協しないで豊富なITリソース使えるのはスタートアップの方ですので、そのスタートアップに対して企業側は何ができるんですか、という話をします。

このような話ができるのも、スタンフォード・シリコンバレーニュージャパンプロジェクトという枠組みがあってのことでして、このプロジェクトは月に1回ぐらいのこちらの駐在員や日本に興味のあるスタートアップの人を対象に、ネットワーキングを目的として定期的にフォーラムを開催しています。日本のスタートアップエコシステムなど、様々な動きもありますので、そちら向けにも発信しています。

規模の大きい活動としては、日本に焦点を当ててシリコンバレーと日本を結ぶようなビジネスマッチングを目的にシンポジウムを開催しています。去年の11月に開催ましたが、今年も11月28、29日にシリコンバレー・ニュージャパン・サミットを開催します。

Ishinというメディアグループと日本能率協会と組んで開催していますけれども、昨年日本に興味がありそうなスタートアップに声をかけて60社がピッチをして、日本からは大手企業を中心に100社以上がシリコンバレーに来て参加しました。コマやホンダの成功事例講演やビジネスマッチングを目的とした商談の機会を提供しました。

今年の11月開催時はさらに内容を充実させて2日間で開催します。皆さんがもし上司を連れて出張に来るような場合は、このイベントを活用すれば数社を移動しながらの訪問ではなく、同じ会場に一同に会することができますので、スタートアップとの密度の濃い話が一気にできます。スタンフォード大学が絡んでいるからこのような場を実現できるともいえます。ぜひ活用していただければと思います。

講演時のプレゼン資料は下記よりダウンロード頂けます。
https://event.jma.or.jp/algorithm_revolution

櫛田 健児

櫛田 健児
スタンフォード大学アジア太平洋研究所
Research Scholar

1978年生まれ、東京育ち。父親が日本人で母親がアメリカ人の日米ハーフ。2001年6月にスタンフォード大学経済学部東アジア研究学部卒業(学士)、2003年6月にスタンフォード大学東アジア研究部修士課程修了、2010年8月にカリフォルニア大学バークレー校政治学部博士課程修了。情報産業や政治経済を研究。現在はスタンフォード大学アジア太平洋研究所研究員、「Stanford Silicon Valley – New Japan Project」のプロジェクトリーダーを務める。おもな著書に『シリコンバレー発 アルゴリズム革命の衝撃』(朝日新聞出版)、『バイカルチャーと日本人 英語力プラスαを探る』(中公新書ラクレ)、『インターナショナルスクールの世界(入門改訂版)』(アマゾンキンドル電子書籍)がある。

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